【初心者向け】宝塚歌劇 各組の特徴とトップコンビ紹介

アイキャッチ 宝塚歌劇 各組の特徴&トップコンビ 宝塚歌劇の基本

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現在の宝塚歌劇団は、花組・月組・雪組・星組・宙組の5組と専科に分かれています。

組の違いってあるのかな?

各組の特徴や雰囲気の違いが分かると、更に楽しめますよ♪

本記事では、各組の特徴や組カラー、組の顔である現在のトップコンビについても紹介するのでお楽しみに!

 

組制度の歴史と概要

宝塚歌劇には「花・月・雪・星・宙」の5つの組と、どの組にも所属せず必要に応じて各組に出演する「専科」があります。

全ての公演が組ごとに行われ、組の顔となるトップスターコンビを中心に、特徴や雰囲気の異なる魅力を楽しめます。

1914年の宝塚歌劇誕生当初、組制度はありませんでした。

観客数の増加により、1921年に花組と月組の2組に分けた体制で公演を行うようになったのが始まりです。

現在は、組ごとに人数の違いはありますが、各組に約80名が所属しています。

宝塚音楽学校を卒業後、宝塚歌劇団へ入団後に初舞台を経た40名は、各組に8名ずつ配属されます。

組に所属する生徒のことを組子くみこと呼びます。

各組には組を統括・管理する「組長」「副組長」がおり、公私に渡り組子の面倒を見ています。

 

各組の特徴と現トップコンビ

カラフルなボール

各組の歴史や組カラー、それぞれの組の特徴を紹介します。

組の雰囲気は、その時のトップスターの得意分野や魅力により変化し、特にショー作品などでその違いを感じられます。

トップスターが変わるごとに、伝統を引き継ぎつつ組の雰囲気がガラリと変わるのも宝塚歌劇の特徴です。

また、トップスターとトップ娘役を「トップコンビ」と呼びます。

トップコンビはその組の顔でもあり、相手役がいることでお互いの新たな魅力を引き出し合うという相乗効果を生み出します。

特に公演の終盤にある「デュエットダンス」は、それぞれのトップコンビだけの世界観を堪能できる素敵な場面。

現在のトップコンビについても紹介するので、ぜひ顔を覚えていってください☆

 

花組

花組1番初めにできた組で、組カラーはピンク

1921年10月15日に月組と2つに分かれる形で誕生し、2021年で100周年を迎えました。

5組の中で最も長い伝統を持つため正統派が多く、“花男”というワードもあるほど男役の宝庫と呼ばれており、娘役には“花娘”というワードがあります。

5つの組に順位があるわけではありませんが、花組の生徒たちは最も歴史ある組としての誇りを持っているようにも感じられます。

また、ダンスが得意なスターが多いため“ダンスの花組”とも呼ばれています。

代表的なトップスターは、越路吹雪さん、榛名由梨さん、安奈淳さん、高汐巴さん、大浦みずきさん、安寿ミラさん、真矢ミキさん、春野寿美礼さん、明日海りおさん、柚香光さん。

 

花組トップコンビ

現在のトップスターは永久輝 せあ(とわき せあ)さん、相手役は星空 美咲(ほしぞら みさき)さん。

2024年5月27日付で、トップスター・トップ娘役に同時就任しました。

プレお披露目公演:2024年7月 御園座公演『ドン・ジュアン』
大劇場お披露目公演:2024年9月『エンジェリックライ / Jubileeジュビリー

気品高い美しさに技術力の高さ、深まる色気が魅力の永久輝せあさん。

圧倒的ヒロイン力に、安定した実力をあわせ持つ星空美咲さん。

トップになる以前から組むことの多かった相性の良さから、花組を牽引するトップコンビとして開花しています。

 

月組

月組2番目に発足された組で、イメージカラーはイエロー

1921年10月15日に花組と2つに分かれる形で誕生しました。

芝居が得意なスターを多く輩出しているため、“芝居の月組”と呼ばれています。

自然体でありながら人間味溢れる芝居からシリアスなものまで、芝居のセンスに溢れたスターが多いのが特徴です。

個人の技術力が高く、完成度の高い舞台を堪能できるのも魅力のひとつです。

また、『ベルサイユのばら』『風と共に去りぬ』など、宝塚歌劇を代表する作品を初演しました。

代表的なトップスターは、榛名由梨さん、大地真央さん、剣幸さん、涼風真世さん、天海祐希さん、真琴つばささん、紫吹淳さん、瀬奈じゅんさん、霧矢大夢さん、龍真咲さん、珠城りょうさん、月城かなとさん。

 

月組トップコンビ

現在のトップスターは鳳月 杏(ほうづき あん)さん、相手役は天紫 珠李(あまし じゅり)さんです。

2024年7月8日付で、トップスター・トップ娘役に同時就任しました。

プレお披露目公演:2024年8月全国ツアー公演『琥珀色の雨にぬれて / Grande TAKARAZUKA 110!』
大劇場お披露目公演:2024年11月『ゴールデン・リバティ / PHOENIX RISINGフェニックス・ライジング-IN THE MOONLIGHT-』

男役のプロと言っても過言ではないほど、“宝塚の男役”を極めてきた鳳月杏さん。

元男役という稀な肩書を強みに、しっとりとした存在感が麗しい天紫珠李さん。

経験豊富で自立した二人が組むことで、安定感のある大人なトップコンビが誕生しました。

 

雪組

雪組3番目に発足された組で、イメージカラーはグリーン

花組と月組が発足した3年後の1924年に、旧宝塚大劇場の開場に合わせて新設されました。

心の機微を描く日本物に定評があるため、“日本物の雪組”と呼ばれています。

着物での所作や殺陣などに定評があり、芝居・歌・ダンスなどバランスの良い堅実な舞台を作り上げる組です。

宝塚歌劇の人気演目の1つである『エリザベート』は、雪組での初演となりました。

代表的なトップスターは、春日野八千代さん、汀夏子さん、麻実れいさん、杜けあきさん、一路真輝さん、轟悠さん、朝海ひかるさん、水夏希さん、壮一帆さん、早霧せいなさん、望海風斗さん、彩風咲奈さん。

 

雪組トップコンビ

現在のトップスターは朝美 絢(あさみ じゅん)さん、相手役は夢白 あや(ゆめしろ あや)さん。

朝美絢さんは2024年10月14日付でトップスターに就任、夢白あやさんは2022年12月26日付でトップ娘役に就任しました。

プレお披露目公演:2024年11月 東京建物Brillia HALL・梅田芸術劇場公演『愛の不時着』
大劇場お披露目公演:2025年4月『ROBIN THE HERO / オーヴァチュア!』

圧倒的なビジュアルと、情熱的な舞台姿が魅力の朝美絢さん。

華やかな容姿と、豊かな表現力が魅力的な夢白あやさん。

現代的な雰囲気を持つ二人からあふれるオーラは、唯一無二のトップコンビです。

 

星組

星組4番目に発足された組で、イメージカラーはブルー

1933年に創設されましたが、戦争による情勢悪化のため1939年に一旦廃止され、花・月・雪の3組体制を経て太平洋戦争後の1948年に復活しました。

存在感のある個性的なスターが多く、どんな衣装にも負けない華やかさがあるため“コスチュームの星組”と呼ばれています。

組全体が体育会系でエネルギッシュ、特に熱気のあるショーを楽しめる組です。

また、宝塚歌劇の人気演目である『THE SCARLET PIMPERNEL』『ロミオとジュリエット』を初演しました。

代表的なトップスターは、寿美花代さん、鳳蘭さん、紫苑ゆうさん、稔幸さん、香寿たつきさん、湖月わたるさん、安蘭けいさん、柚希礼音さん、北翔海莉さん、紅ゆずるさん。

 

星組トップコンビ

現在のトップスターは、礼 真琴(れい まこと)さんです。

相手役は、舞空 瞳(まいそら ひとみ)さんが2024年12月1日付で退団したため不在の状態です。

残念ながら礼真琴さんも、2025年8月10日付東京宝塚劇場千秋楽を以て退団予定です。

次のトップスターは暁 千星(あかつき ちせい)さん、トップ娘役は詩 ちづる(うた ちづる)さんです。

プレお披露目公演:2025年9月 全国ツアー公演『ダンサ セレナータ / Tiara Azul -Destino- II』
大劇場お披露目公演:2026年1月 演目未定

歌にダンスに芝居と卓越した実力を持ち、若手時代から大注目されてきた礼真琴さん。

宝塚歌劇団で史上3人目となる日本武道館でのコンサートも行い、星組だけでなく宝塚を代表するトップスターとして活躍しています。

 

宙組

宙組5番目に発足された組で、イメージカラーはパープル

1998年1月1日に創設された最も新しい組です。

老朽化による東京宝塚劇場の建て替えを機に組の増設となり、既存の4組からメンバーが選抜され、大規模な組替えを行って設立されました。

アンサンブルに対する評価が高いため、“コーラスの宙組”と呼ばれています。

5組の中でも特に長身の男役が多く、スーツの着こなしなどがスマートでスタイリッシュな組です。

また、宝塚歌劇の人気演目である『ファントム』を初演しました。

代表的なトップスターは、姿月あさとさん、和央ようかさん、貴城けいさん、大和悠河さん、大空祐飛さん、凰稀かなめさん、朝夏まなとさん、真風涼帆さん、芹香斗亜さん。

 

宙組トップコンビ

現在のトップスターは桜木 みなと(さくらぎ みなと)さん、相手役は春乃 さくら(はるの さくら)さん。

桜木みなとさんは2025年4月28日付でトップスターに就任、春乃さくらさんは2023年6月12日付でトップ娘役に就任しました。

プレお披露目公演:2025年6月 別箱公演『ZORRO THE MUSICAL』
大劇場お披露目公演:2025年9月『PRINCE OF LEGEND / BAYSIDE STAR』

少年のようなニコニコ笑顔と、影のある色気とのギャップが魅力の桜木みなとさん。

クリアな声質と安定感のある歌唱力、落ち着いた芝居に定評のある春乃さくらさん。

それぞれの魅力を確立している二人が組むことで、どのような新生宙組が誕生するのか楽しみですね。

 

専科

専科は、特定の組に所属しない一芸に秀でたスペシャリスト集団です。

元々は舞踊専科・演劇専科・声楽専科・ダンス専科・映画専科などに分かれていたようですが、近年はそのような振り分けはされていません。

他の生徒と同じように配属された組で技術を高め、特に芸事に秀でた生徒が専科へ移動となります。

また、組長を経験している生徒も多く所属しています。

通常は作品の要となるような渋い老け役などで各組へ出演し、ベテランとして組子に技術を伝授したりアドバイスしたりといった役目を担います。

例外として、今後の移動先のタイミングなどにより一時だけ専科に所属となる場合も。

特例として、トップスター経験者の故・春日野 八千代(かすがの やちよ)さんや轟 悠(とどろき ゆう)さんは主演男役として特別出演していました。

なお、轟 悠さんは専科で特別顧問も担い、宝塚歌劇団の顔として37年間活躍した後、2021年10月1日付で退団されました。

 

まとめ

今回は、各組の特徴や組カラーや現在のトップコンビについて紹介しました。

組名発足順組カラーイメージ特徴
 花組 1番目ピンクダンスの花組最も歴史ある組、花男・花娘である誇り
 月組 2番目イエロー芝居の月組芝居のセンスが良い、若いスターが多い
 雪組 3番目グリーン日本物の雪組着物での所作や殺陣が美しい、堅実な舞台作り
 星組 4番目ブルーコスチュームの星組個性的なスターが多い、体育会系でエネルギッシュ
 宙組 5番目パープルコーラスの宙組最も新しい組、現代的、スタイリッシュ

まずは色々な組を観劇してみて違いを楽しみ、お気に入りの組を見つけるのも良し、満遍なく全ての組を楽しむのも良し◎

観劇スタイルを自由に楽しむことができるのも、宝塚歌劇の魅力のひとつです。

 

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