宝塚歌劇団 花組トップスター【柚香 光】

アイキャッチ 柚香光 スター

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宝塚歌劇団 花組のトップスターである柚香 光ゆずか れいさん。

彫刻のように美しいルックスにしなやかなダンス、天性のスターオーラにより人を魅了して止まない柚香光さんは、一体どんな方なのでしょうか?

このページでは、宝塚歌劇にハマり始めたばかりの初心者の方に向け、柚香光さんの魅力をご紹介いたします!

 

花組トップスター【柚香 光】とは?

柚香 光(ゆずか れい)さんは、2019年11月25日付けで花組トップスターに就任しました。

下級生の頃から華やかな容姿しなやかなダンス力で早くから注目されており、大切に育てられて来た花組の御曹司でもある柚香光さん。

舞台から発せられる強烈な輝き、そして鮮烈な眼力に思わず目を奪われてしまいます。

インタビューや舞台上での挨拶などで発せられる言葉からは聡明さを感じられ、伝統ある花組の顔として責務を担っていることが伺えます。

特に漫画を原作とした作品では、原作に限りなく近い世界観を表現することができる再現力の高さに定評があり、『ポーの一族』アラン・トワイライト役や『花より男子』道明寺司役、『はいからさんが通る』伊集院忍役などを演じ、大好評を得てきました。

残念ながら、2024年5月26日の東京宝塚劇場公演 『アルカンシェル~パリに架かる虹~』の千秋楽を以て、退団を発表されています。

退団発表の記者会見では、宝塚歌劇団への感謝やお客様への思い、「このまま精進したい気持ちもあるが、外の世界で新たな自分に出会ってみたい(要約)」と晴れやかな表情で語りました。

 

柚香 光さんのプロフィール

柚香 光(ゆずか れい)

誕生日:3月5日

期:95期生

出身地:東京都杉並区

身長:171㎝

血液型:O型

愛称:れい

好きなもの:炊き立てのお米、生麩、じゃがいも、お肉

初舞台:2009年4月『Amour それは…』

 

柚香光さんは東京都杉並区で生まれ、兄2人と弟2人の5人兄弟の真ん中として育ちました。

子供の頃は、毎日かすり傷を作るようなわんぱくな子だったそうです。

宝塚音楽学校には初めての受験で合格し2007年に入学、2009年に95期生として宝塚歌劇団に入団し、花組に配属されました。

2014年『ラスト・タイクーン』モンロー・スター役にて、新人公演初主演に抜擢された後、3度の新人公演主演を務めました。

同年にバウホール公演初主演、2017年に東上初主演し、2019年に2度目の東上主演を果たします。

その後、明日海りおさんの後任として、2019年11月25日付で花組トップスターに就任

12年ぶりに誕生した、花組生え抜きのトップスターとなりました。

相手役は、前任の明日海りおさんから引き続き務めた華優希さん。

各組からの選抜メンバーが出演する年末のイベント『タカラヅカスペシャル2019』を経て、2020年1月東京国際フォーラム公演『DANCE OLYMPIA -Welcome to 2020-』にてトップコンビプレお披露目

東上初主演作品の再演となる『はいからさんが通る』にて、2020年7月にトップコンビ大劇場お披露目となりました。

2021年7月に相手役の華優希さんが退団となったため、専科から星風まどかさんを2人目の相手役に迎えます。

2021年8月全国ツアー公演『哀しみのコルドバ / Cool Beast!!』にて新トップコンビプレお披露目、2021年11月大劇場公演『元禄バロックロック / The Fascination!』にて大劇場お披露目となりました。

また、美しいビジュアルを活かし、2017年からはイギリスのファッションブランド『JOSEPH(ジョゼフ)』、2020年からはメイク用品『チャコット・コスメティクス』イメージモデルに起用されています。

プライベートで柚香光さんが愛して止まない愛犬は、ポメラニアンの男の子ノアくん

ノアくんタカラヅカ・スカイ・ステージの番組で訪れたペットショップで一目惚れし、その日のうちに連れて帰ったという運命的な出会いをしたワンちゃんです。

現在ノアくんは、ラブラドールのワンちゃんとベンガルの猫ちゃんと共にご実家で暮らしているそうです。

  

宝塚を目指した切っ掛け

柚香光さんは5人兄弟の中で唯一の女の子という責務を感じ、ピアノとクラシックバレエを習っていたそうです。

ピアノはプロ並の腕前だったそうですが、バレエ教室の先生が宝塚歌劇への道を勧めてくれたのを切っ掛けに宝塚に興味を持つことに。

お母様が書店で見つけてきた宝塚音楽学校の入学願書に載っていた時間割に魅力を感じ、宝塚の事を良く知らないまま受験を決断したそうです。

宝塚の初観劇は願書を提出した後、受験前に一度は観ておかなくてはと初めての東京宝塚劇場へ。

そこで初めて目にした宝塚の舞台は、それまで鑑賞していたバレエとは違い、盆やセリによる豪華な舞台装置にとても華やかなお衣装、歌や音楽に芝居などのすべてに感激したそうです。

そして1度目の受験で合格し、中学卒業と同時に宝塚音楽学校へ入学しました。

音楽学校に入学した当時は男役・娘役どちらでも可能な身長だったため、どちらにしようかと考えているうちに順番が迫ってきてしまい、隣の人につられて男役にしてしまったというエピソードも。

柚香光さんが入団した95期といえば、同時期に星組トップスターに就任した礼真琴れい まことさんや、同じ花組で切磋琢磨してきた同志でもある水美舞斗みなみ まいとさんなど、特にスター性のある生徒が多く大注目されてきた期です。

 

しなやかなダンス力

柚香光さんといえばダンス!”というイメージが下級生の頃から定着していたほど、スタイリッシュでしなやかなダンスに定評があります。

生まれ持ったセンスと爪の先まで神経を張り巡らせた優雅な動き、周りの空気をも踊らせてしまうようなダイナミックさで客席を魅了します。

特にトッププレお披露目となった公演DANCEダンス OLYMPIAオリンピアダンスを主にしたコンサートで、柚香光さんの魅力的なダンスを思う存分に堪能できる公演となりました。

1部ではストーリー仕立ての中で踊るストリートダンス、2部では和太鼓の幕開きから始まり、カポエイラやフラメンコなど多岐に渡るダンスが楽しめます。

中でも情熱的なフラメンコの場面は、圧巻の一言。

無音の中、一人舞台で床を踏み締める力強い靴音に、新トップとしての気合と覚悟が感じられました。

振付をしたフラメンコ舞踊家の佐藤浩希さんのブログに、柚香光さんのフラメンコについて書かれています。

男性舞踊手の美しさ、厳しさを踊る大曲であり難曲を、専門家の私でさえ踊るのが大変な振付そのままに付けさせてもらいましたが、見事に踊りきってくれました。

出典:http://arte-y-solera.com/hiroblog/6638/

専門家の先生が踊るのも大変だという難しい振付を、毎公演踊り切っていたという柚香光さんの熱い意気込みを感じられますよね。

百聞は一見にしかずです。言葉では説明し難い臨場感を、ぜひ映像で確かめて頂きたいと思います。

 

芝居による高い再現力

柚香光さんが演じて来た様々な役柄の中でも、特に印象的なのが漫画が原作のキャラクター

『ポーの一族』アラン・トワイライト役、『花より男子』道明寺司役、『はいからさんが通る』伊集院忍役などが代表的です。

ビジュアルはもちろんのこと、内面もキャラクターに寄せて作り上げ、まさに原作から飛び出して来たように存在させてしまうほどの再現力の高さ

2019年『花より男子』の製作発表の際のインタビューでは、「少女漫画を舞台化する上で大切にしていること」について下記のように答えていました。

漫画原作のものを舞台化する時には、まず第一に原作の先生が創られた漫画の世界を何よりも大切に、大事に描いていきたいなと感じています。

漫画では描かれていなかったけれども、こういう場面があったから漫画のあの場面につながっていたんだなと、お客様に感じていただけるくらい、原作の先生の描かれた役柄の芯をきちんと持って演じたいなと考えています。

出典:http://enbu.co.jp/takarazuka/hanayori-seisaku/

このように、原作に対するリスペクトを感じさせられることが、原作者からも原作ファンからも好評を得ている理由ではないでしょうか。

更には、その時その時に感じた心で芝居するため、観劇の度に心を動かされるような新たな発見があるところも魅力。

原作に限りなく近い世界観を表現できるところが、柚香光さんの芝居の魅力だと感じています。

『ポーの一族』アラン役と『はいからさんが通る』伊集院忍役については、下記の【オススメ作品】にも書いていますのでぜひ御覧ください。

 

相手役・星風まどかさんとのコンビ

柚香光さんの相手役は星風まどかさん。宙組育ちの100期生です。

2021年7月5日付で専科から花組へ組替えと共に、花組トップ娘役に就任となりました。

星風まどかさんは宙組で育ち、真風涼帆さんの相手役として約3年間宙組でトップ娘役を務めて来ましたが、華優希さんの退団に伴い、花組に移動しての就任となりました。

2021年8月全国ツアー公演『哀しみのコルドバ / Cool Beast!!』にて新トップコンビプレお披露目、2021年11月大劇場公演『元禄バロックロック / The Fascinationザ ファシネイション!-花組誕生100周年 そして未来へ-』にて大劇場お披露目となりました。

本公演は、花組誕生100周年を祝う記念公演となりました。

目を引くビジュアルにスター性のある柚香光さんと、安定した実力に申し分のない星風まどかさんは“れいまど”と呼ばれており、宝塚らしく美しいビジュアルのお二人。

柚香光さんと華優希さんとのコンビが愛されて来ただけに、ファンの間に衝撃の走った人事発表でしたが、先行画像やポスターを目にしたファンからは「お似合い!」の声が。

タカラヅカ・スカイ・ステージの番組でのお二人の雰囲気がとても自然で、ホッと胸を撫で下ろしたファンも多かったように思います。

それぞれが成長してきたのは別の組でしたが、トップとして既に経験のあるお二人

全国ツアー公演を経た大劇場公演では、既に信頼関係が深まっているようなお二人の芝居やダンスから、お互いの新たな魅力を引き出し合っていました。

宝塚歌劇団の中で最も歴史ある組として花組を引っ張っていくトップコンビから、今後も目が離せませんね!

 

柚香 光さんの主な舞台

【初舞台】2009年4月〜
2009年 宙組『薔薇に降る雨 / Amour それは…』(宝塚大劇場のみ)
【花組時代】2009年8月〜
新人公演主演2014年『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』
モンロー・スター役(本役:蘭寿とむ)
2014年『エリザベート-愛と死の輪舞-』トート役(本役:明日海りお)
2015年『新源氏物語』光源氏役(本役:明日海りお)
バウ公演主演2014年バウホール公演『ノクターン-遠い夏の日の記憶-』
東上主演2017年ドラマシティ・日本青年館公演『はいからさんが通る』
2019年TBS赤坂ACTシアター公演『花より男子』
全国ツアー主演2018年全国ツアー公演
『メランコリック・ジゴロ-あぶない相続人- / EXCITER!!2018』
【花組トップスター時代】2019年11月25日〜
トップコンビプレお披露目2020年東京国際フォーラム公演『DANCE OLYMPIA-Welcome to 2020-』
トップコンビ大劇場お披露目2020年大劇場公演『はいからさんが通る』
2021年東京国際フォーラム公演『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』
2021年大劇場公演『アウグストゥス-尊厳ある者- / Cool Beast!!』
新トップコンビプレお披露目2021年全国ツアー公演『哀しみのコルドバ / Cool Beast!!』
新トップコンビ大劇場お披露目2021年大劇場公演『元禄バロックロック / The Fascination!』
2022年梅田芸術劇場メインホール公演『TOP HAT』
2022年大劇場公演『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜 / Fashionable Empire』

 

柚香 光さん出演のオススメ作品

柚香光さんの魅力を堪能できる作品をご紹介いたします。

 

花組バウホール公演『ノクターン-遠い夏の日の記憶-』

出典:https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2014/nocturne/poster.html

19世紀ロシアを代表する文豪イワン・ツルゲーネフの小説『初恋』のミュージカル化として、宝塚歌劇が2014年に花組にて上演した『ノクターン-遠い夏の日の記憶-』

本作にてバウ初主演となる柚香光さんが、主役のウラジミール役を演じました。

ヒロインのジナイーダ役は華耀きらりさん、主人公の父親ピョートル役は瀬戸かずやさんです。

舞台はモスクワ郊外の別荘地。若き青年ウラジミールは自由奔放な令嬢・ジナイーダとの運命の恋に落ちますが、実父のピョートルもまたジナイーダ惹かれており、親子で同じ女性を愛してしまうという三角関係がもつれ合う物語。

ロシアの貴族社会を背景に、切ない思春期の光と影を美しい情景と共に描き出した作品です。

純粋さと危うさを持った青年ウラジミール役を体当たりで演じた柚香光さん。

若さゆえの微妙な心の動きを表現した繊細な目の芝居や、ヒロインとの美しいダンスにも注目です。

バウ初主演という緊張感や意気込みと共に、青年の揺れ動く繊細な心情を通しながら成長していくれいちゃんが重なり、舞台も絵画のように美しい作品です。

 

花組大劇場公演『ポーの一族』

出典:https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/ponoichizoku/poster.html

1972年に『別冊少女コミック』にて連載された、萩尾望都はぎお もとさんによる漫画『ポーの一族』

同作品をミュージカル化したいと夢見て宝塚歌劇団に入団したという演出家の小池修一郎先生が、1985年に原作者・萩尾望都さんに上演を申し出て以来、遂に実現することとなり2018年に花組にて初演されました。

主人公のエドガー役を演じたのは元花組トップスター明日海りおさん、エドガーの仲間となるアラン・トワイライト役を柚香光さんが演じました。

本作は永遠の命を持つ吸血鬼・バンパネラ一族の物語を描いたファンタジーで、一族に加わったエドガーアランメリーベルを仲間に加え、命が絶える事のない苦しみに耐えながら旅を続けて行くというストーリー。

周りに誰も頼れる人がいないという寂しい家庭環境の中で育ち、とても繊細で傷つきやすいという内面を持つ少年・アランを、原作に忠実に基づき創り上げた柚香光さんの表現力が際立ちました。

制作発表を見た原作者の萩尾望都さんは、想像以上の仕上がりに大変感激されたそうです。

やはり漫画が原作の美しい世界観を、そのまま再現できるのは宝塚だけ。改めて確信させられた作品です。

 

花組バウホール公演・大劇場公演『はいからさんが通る』

出典:https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2020/haikarasangatooru/poster.html

1975年から『週刊少女フレンド』で連載されていた大和和紀さんによる漫画『はいからさんが通る』は、テレビアニメや映画、ドラマなど様々な形で実写化されており、時代を超えて愛され続ける少女漫画の傑作

初のミュージカル化として、宝塚歌劇により2017年に花組にて初演されました。

脚本・演出は、人気漫画を原作とした宝塚作品に定評のある小柳奈緒子先生。

本作にて東上初主演となる柚香光さんが主役の伊集院忍役を演じ、ヒロインの花村紅緒役は華優希さんが演じました。

更に3年後の2020年には、同作の再演にて柚香光さんと華優希さんのトップコンビ大劇場お披露目となりました。

眉目秀麗びもくしゅうれい(容姿が著しく優れているさま)で笑い上戸な陸軍少尉・伊集院忍と、はいからさんと呼ばれる快活な女学生・花村紅緒が繰り広げる波乱万丈の恋物語。

小顔でスラッとした長い脚に日本人離れしたルックス、どんな時も大きな包容力紅緒を包み込むような優しげな眼差し

そんな伊集院少尉そのまま体現しました。

おきゃんで芯の通ったを持つ紅緒を魅力的に演じた華優希さんとのコンビネーションも抜群で、原作者の大和和紀さんも大絶賛される程の仕上がりとなりました。

これまで『はいからさんが通る』は、アニメや映画、ドラマになりましたが、その中でも一番いい出来です。とにかく脚本がすごい。

短い上演時間の中で、物語の全編にわたってエピソードを入れるのは無理だろうと、最初はあまり期待していませんでしたが、よくぞここまで!というくらいすばらしい舞台を作り上げてくれました。

出典:https://bunshun.jp/articles/-/28423

また、原作に登場するキャラクター達をそれぞれ忠実に再現した、花組子たちの完成度の高さにも注目です。

再演となった大劇場公演では、新生花組の魅力を盛り込んだ2パターンのフィナーレナンバーも追加され、バウ初演時よりも更にパワーアップした公演となりました。

管理人はこの公演が切っ掛けで原作ファンにもなり、プロローグでせり上がって来る少尉が少尉で…何度観ても新鮮に感動してしまいます。

 

まとめ

今回は、花組トップスターの柚香光さんについて、プロフィールや宝塚を目指した切っ掛け、魅力やオススメの作品等をご紹介いたしました。

天性のスターオーラはもちろんのこと、下級生の頃から注目されてきたしなやかなダンス力、舞台から発せられる強烈な輝き鮮烈な眼力に思わず目を奪われてしまいます。

特に漫画を原作とした作品では、原作に限りなく近い世界観を表現することができる再現力の高さに定評があります。

まさに原作から飛び出して来たように存在させてしまうのが、柚香光さんの芝居の魅力のひとつ。

華優希さんの後任として二人目の相手役に星風まどかさんを迎え、大きな包容力とパワーで花組を牽引するトップスターとして輝き続けています。

残念ながら、2024年5月26日の東京宝塚劇場公演の千秋楽を以て退団を発表されていますが、最後の一瞬まで磨き上げられた男役を堪能しましょう。

 

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