宝塚歌劇団 雪組２番手スター【朝美 絢】

アイキャッチ　朝美絢 スター

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宝塚歌劇団 雪組の２番手スターである朝美 絢あさみ じゅんさん。

目に止まったら離れさせない圧倒的なビジュアルと情熱的な舞台姿で、ファンの心を魅了し続ける朝美絢さんは一体どんな方なのでしょうか？

このページでは、宝塚歌劇にハマり始めたばかりの初心者の方に向け、朝美絢さんの魅力をご紹介いたします！

　

雪組２番手スター【朝美 絢】とは？

朝美 絢（あさみ じゅん）さんは、日本人離れした目鼻立ちと目を引く華やかさを持ち、全身から溢れ出る情熱を感じられる雪組の２番手スター。

その美貌は、テレビ番組に出演した際に一瞬でトレンドに上がるほど、多くの人の目に留まるという魅力を持っています。

しかし、一見クールで中性的なアイドルのような顔立ちですが、内面はとても情熱的でストイックな努力を惜しまない人。

『ひかりふる路』のルイ・アントワーヌ・ド・サン＝ジュスト役や『ほんものの魔法使』のアダム役、『CITY HUNTER』のミック・エンジェル役など、個性的な役柄も演じられる技量のある役者でもあります。

『NOBUNAGA』や『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』では女役にも挑戦し、美しく信念を貫く女性像を作り上げました。

　

朝美 絢さんのプロフィール

朝美 絢（あさみ じゅん）

誕生日：11月6日

期：95期生

出身地：神奈川県鎌倉市

身長：169cm

血液型：Ｏ型

愛称：あーさ、Ｊ

好きな食べ物：かまくらカスター、ご飯、鶏肉、和菓子

初舞台：2009年4月『Amour それは…』

宝塚歌劇公式ホームページ：朝美 絢（Jun Asami）

　

朝美絢さんは神奈川県鎌倉市で生まれ、一人娘として育ちました。

宝塚音楽学校には２度目の受験で合格し2007年に入学、2009年に95期生として宝塚歌劇団に入団し、月組に配属されました。

2014年『PACK』のパック役にて新人公演初主演に抜擢された後、２度の新人公演主演を務めました。

また、2015年のバウ・ワークショップ『A-EN ARTHUR VERSION』にて、バウ初（ダブル）主演を果たします。

2017年5月31日付で雪組へと組替えし、2018年には『義経妖狐夢幻桜』にてバウ単独初主演、2021年に『ほんものの魔法使』にて東上初主演を果たします。

そして、2021年『CITY HUNTER / Fire Fever！』より２番手に昇格しました。

２番手の羽根を背負った時の気持ちについては、下記のように語っています。

「私はもともと宝塚ファンだったので羽には憧れがありました。

自分がまさかそのような立場になると思っていなかったので嬉しい反面しっかりやらねば、この羽に見合うものをお届けしなくてはという責任を強く感じています。」

2021年10月20日 読売新聞 夕刊より

朝美絢さんの趣味は舞台鑑賞で、特にお芝居を観に行くことがお好きなようです。

休演日には外部の舞台を良く観に行かれているようで、たまたま劇場に居合わせたファンが姿を見かけたという情報も。

もう一つの趣味は車の運転で、特に稽古中は根詰めているため、頭をリフレッシュさせるためにドライブに出掛けることが多いようです。

車自体も好きで、車のデザインを見たりエンジンのメーカーを調べたりもするそう。

また、スカイステージ開局15周年記念番組『月がいっぱい 夏の夕涼みスペシャルトーク!!』では、“95期で１番運転が上手な人”として礼真琴さんと共に朝美絢さんの名前が上がっていました。

月城かなとさんによると、朝美絢さんが運転する車で遊びに行った帰り際には、軽くクラクションを鳴らしてくれるというキュンとするようなエピソードも！

輝月ゆうまさんは、いつも朝美絢さんの家に遊びに行く時には自宅まで車で迎えにきてもらい、帰りも自宅まで送ってくれるというイケメン彼氏のような日常があるようです。

あまりのイメージ通りさに、客席からもどよめきが湧きました。

同じくスカイステージの番組『Brilliant Dreams＋NEXT＃54「朝美絢」』の最終回では、雪組トップスターである彩風咲奈さんとの“車の駐車対決”で華麗な駐車テクニックを披露していました。

　

宝塚を目指した切っ掛け

朝美絢さんは小さな頃からクラシックバレエを習っており、発表会が大好きだったそうです。

中学と高校ではダンス部に所属し、ミュージカルナンバーなどを踊っていたそう。

宝塚との出会いは、宝塚ファンだった祖母と母親が見ていたテレビ番組を見て、宝塚の世界観に引き込まれたそうです。

初めての劇場での観劇は小学３年生の時で、TAKARAZUKA 1000days劇場（東宝建替え時の約1000日限定で使用されていた劇場）での月組公演『螺旋らせんのオルフェ / ノバ・ボサ・ノバ』で、スーツ姿の男役の格好良さに子供ながらに感動したそう。

それ以来、将来は宝塚の舞台に立つ事しか思い描けないほどのめり込み、受験を決意しました。

宝塚音楽学校には２度目の受験で合格。合格発表で自分の受験番号を見つけた時は、夢のように嬉しかったそうです。

しかし、朝美絢さんが入学したのはスター揃いと言われる95期。

予科に入ってからは、自身の実力の足りなさを思い知らされ、皆に付いていくのにとにかく必死だったそう。

それでも同期たちと支え合いながら強まった団結力により、乗り越えることができたと語っています。

本科に上がってからは、予科の時よりも自分の事に集中できる余裕が生まれ、毎朝早くから自主稽古を重ねていたそうです。

朝美絢という芸名は、好きな俳優である小栗旬さんから「旬」の字をもらい、小栗旬さんの名付け親の舞台監督に考えてもらいました。

　

圧倒的な美貌

朝美絢さんと言えば、まず印象に残るのが圧倒的に美しいビジュアル。

爽やかな少年のような顔立ちのためか“ジャニーズ顔”などと言われたりすることも多く、その美しさは宝塚ファン以外の目にも留まるほどの威力を持っているようです。

2017年３月に出演したTV番組『2017FNSうたの春まつり』では、“左後ろの人”という朝美絢さんのことを指したワードがSNSのトレンドに上がり、宝塚ファン以外の方にも朝美絢さんが認知される切っ掛けとなりました。

その後、2019年７月にも『2019FNSうたの夏まつり』に出演し、今度は“黒髪の人”というワードを持って再びトレンドに上がりました。

またたく間に「あのイケメンは誰！？」という動揺の声が広がり、ツイッターでは22万を超える“いいね”が付くという急激な注目の集まり方でしたが、朝美絢さんをきっかけに宝塚ファンになったという方も多いのではないでしょうか。

しかし、当然のことながら朝美絢さんの魅力はビジュアルだけにとどまりません。

内面はとても真っ直ぐな向上心を持つ努力家で、ダンス・歌・芝居の実力を丁寧に積み上げて来ました。

努力で埋めて来た実力と美しいビジュアルを活かし、男役としては稀な女役を演じるチャンスにも恵まれました。

男役が演じることで発揮される女役の魅力は、娘役とは違った色気や強さを表現できるという点です。

初めての女役は『NOBUNAGA』の妻木役、『グランドホテル』のラファエラ・オッタニオ役、『SUPER VOYAGER!』内の「WIND」の場面などショーでも女役を演じることがありました。

最近では、2019年雪組公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』で演じたキャロル役で高い評価を得ました。

キャロルは潜り酒場の歌姫で、彩風咲奈さん演じるマックスを愛するが故に依存していたため、晩年はとある事件をきっかけに精神が崩壊していくという難しい役どころ。

プロローグとフィナーレでは男役に戻ってバリバリと踊っており、そのギャップにもドキドキしてしまいます。

朝美絢さんが演じる女役はどこか影があり、見た目の華やかさの裏にある繊細さや、バックボーンが見えるところまで演じられることが魅力だと感じます。

芝居への熱い思い

朝美絢さんは歌やダンスにも安定した実力を持っていますが、特に芝居に対しての熱量は大きく、数々の難役に挑戦してきました。

役柄を深く掘り下げ、特に繊細で巧みな目の芝居が印象的です。

しかし、ここへ至るまでにはたくさんの苦労を重ねており、同期たちがどんどん抜擢されていく中でご自身は役付きがあまり良くなく、中々前へ進めないもどかしさを常に抱えていたそうです。

そんな中、初めて役に魅力を感じオーディションを受けようと思ったのが、新人公演『ロミオとジュリエット』のマーキューシオ役。

オーディションでは、自分の番が来て歌い出した時に、演出家の小池修一郎先生が譜面も脚本も閉じてしまったのが目に入り、悔しさで猛アピールしたというエピソードも。

その頑張りが認められた結果、見事マーキューシオ役を勝ち取ることができました。

そのような経験から、「人より時間がかかったとしても、最終的にはやりとげるのが自分なのだ」と自身の性格を理解し、上を目指してとにかくがむしゃらにやろうと思ったそうです。

『グランドホテル』では、若きホテルのフロント係・エリック役と、世界的バレリーナの付き人・ラファエラ役の２役を演じました。

同じく２役を演じたのは98期の暁千星あかつき ちせいさんですが、稽古場で演出家などの先生たちから指摘やアドバイスを受けるのは暁千星さんばかり。

朝美絢さんに対して言われることがほとんど無く、それがとても悔しくて稽古場で涙を流してしまったそう。

作品を作り上げる段階の稽古場で何も言われることが無いというのは、何も言うことが無いほど完璧だという意味のようで、実際には何も受け取るものが無い・発することが出来ていないということにも取れますよね。

おそらく、自分なりに必死に悩んで作ってきた過程からも、消化不良のようなものを感じていたのではないでしょうか。

ギャラリー | 月組公演 『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲（ロンド）』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲（ロンド）』の舞台写真・舞台映像をご紹介します。
kageki.hankyu.co.jp

しかし公演が始まってからは、上級生からのアドバイスを受け、役がどんどん好きになっていったそう。

「お稽古場でたくさん悩んでたくさん泣いた分、無駄ではなかったのだと自信に繋がった」と後に語っています。

そして今、公式プロフィールの「好きだった役」には、“今迄いただいた役全てですが…特に「グランドホテル」のエリック・リトナウアーとラファエラ・オッタニオ”と書かれています。

更には、演出家の小池修一郎先生の中でラファエラ役がとても良い印象に残っていたため、ご自身演出の作品『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』でキャロル役を朝美絢さんに当てたというところへ繋がっています。

朝美絢さんと暁千星さんは、月組時代にバウW主演を務めたり役替りをしたりと互いに切磋琢磨し合う関係性にあったため、組が離れてしまった今でも同志のように互いのことを思っているそう。

その後、雪組への組替えの話を聞いた時は戸惑いがあったそうですが、月組で努力を重ねてきた自信から、更に挑戦させて貰えるのだと前向きに捉えることができたそうです。

雪組に組替えしてからも、『ひかりふる路』のサン=ジュスト役、『ファントム』のフィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵役とアラン・ショレ役（役替り）、『壬生義士伝』の斎藤一役など、一作ごとに確実な痕跡を残しています。

　

朝美 絢さんの主な舞台

【初舞台】2009年〜
2009年宙組『Amour それは…』
【月組時代】2009年8月〜
新人公演2014年『TAKARAZUKA 花詩集100!!』
蘭の王・ブラックローズＳ他（本役：龍真咲）
新人公演主演2014年『PUCK（パック）』
パック役（本役：龍真咲）
2015年『舞音-MANON-』
シャルル・ド・デュラン役（本役：龍真咲）
バウWS主演2015年『A-EN（エイエン） ARTHUR VERSION』
アーサー・キャメロン役
【雪組時代】2017年5月〜
バウ主演2018年バウホール公演『義経妖狐夢幻桜よしつねようこむげんざくら』
東上主演2021年バウホール・KAAT神奈川芸術劇場公演『ほんものの魔法使』

　

朝美 絢さん出演のオススメ作品

朝美 絢さんの魅力を堪能できる作品をご紹介いたします。

　

雪組大劇場公演『ひかりふる路 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』

出典：https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2017/hikarifurumichi/poster.html

『ひかりふる路』は、18世紀に行われたフランス革命の中心人物の一人マクシミリアン・ロベスピエールを描いた物語。

生田大和いくた ひろかず先生の作・演出による宝塚オリジナル作品として、2017年に雪組にて上演されました。

主人公のロベスピエール役を演じたのは元雪組トップスターの望海風斗さん、ヒロインのマリー=アンヌ役を元雪組トップ娘役の真彩希帆さんが演じました。

そして、ロベスピエールの片腕とされているルイ・アントワーヌ・ド・サン=ジュスト役を、組替え後初出演となる朝美絢さんが演じました。

サン=ジュストは、国王ルイ16世の死刑を演説し処刑台へ送るという、冷徹さと美貌を持ち合わせた“革命の大天使”と呼ばれていたジャコバン派の議員。

崇拝していたロベスピエールを恐怖政治へ導くという過激な政策を行い、力強い眼力と圧力でロベスピエールを奉り上げ利用していきます。

一見、純粋そのもののように見える瞳に冷酷さや狂気さを滲み出し、危うい思想を持つ人物を魅力的に演じました。

朝美絢さんの高い芝居力により、作品の中で良いスパイスとなるキャラクターに仕上がっています。

　

良い意味で“ヤバイ奴”サンジュストを演じるあーさ。ファンの方は必見です！

　

バウホール・KAAT神奈川芸術劇場公演『ほんものの魔法使』

出典：https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2021/honmononomahoutsukai/poster.html

『ほんものの魔法使』は、アメリカの作家であるポール・ギャリコが1966年に発表したファンタジー小説。

宝塚歌劇による初のミュージカル化として、2021年に雪組にて上演されました。

魔術の都マジェイアを舞台に、誰もが憧れを持つ“魔法”をテーマに描きつつ、人間の本質を説くファンタジー作品です。

本作にて東上初主演となる朝美絢さんが、不思議な青年アダム役を演じました。

ヒロインのジェイン役を演じたのは野々花ののかひまりさん、犬のモプシー役は縣千あがたせんさんです。

偉大なる魔術師の娘であるにも関わらず、できそこないと呼ばれていたジェインの前に、アダムという不思議な青年と言葉を喋る犬モプシーが現れます。

魔術師名匠組合へ入りたいと言うアダムのために、ジェインが助手として手品師試験の予選会に出場。

そこでアダムが披露したパフォーマンスは、誰の目にもトリックが分からない“ほんものの魔法”だったのです。

しかし、マジェイアの人々が持つのは、種も仕掛けもある技術による手品。

自分たちとは違うものを持つアダムに対しての異質さ、自分たちが理解できないものに恐怖を感じ排除しようとします。

ラストシーンでは、魔法を通してアダムが伝えたかったことと共に悲しみの別れが…

アダムと出会い、アダムがいなくなった後も、少女から大人の女性へと内面も変化していくジェインの成長も見どころです。

ピュアで透明感のある青年アダムを、朝美絢さんの特に豊かな目の表現力がひときわ光る作品となっています。

アダムの台詞には心に残る素敵な台詞がたくさんありますが、中でも「できるんだ、やるんだ！」という言葉は、今でも朝美絢さんの心に深く残っていて、様々な場面で自分を励ます言葉になっているそう。

現代社会においてもメッセージ性のある作品となっており、見終わった後に心に浮かんだものを大切にしたいと思えるような作品となっています。

色々と考えさせられてしまうストーリーですが、フィナーレの黒燕尾あーさとのギャップも素敵です♡

雪組大劇場公演『CITY HUNTER －盗まれたXYZ－』

出典：https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2021/cityhunter/poster.html

1985年に『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した、北条司さんによる大人気コミック『シティーハンター』。

アニメの映画化やフランスで実写版映画が好評を博し、今でも多くの人々に愛されている作品の初の舞台化として、宝塚歌劇団が2021年に雪組にて上演しました。

主人公の冴羽獠役を演じたのは雪組トップスターの彩風咲奈さん、槇村香役は雪組トップ娘役の朝月希和さんが演じました。

アメリカNo.１スイーパーのミック・エンジェル役を演じたのは、朝美絢さんです。

ミック・エンジェルは、冴羽獠がアメリカでスイーパーをしていた時の元パートナー。

朝美絢さんが演じるミック・エンジェルは、いつもオーバーリアクションで明るく陽気な性格。

しかし、依頼を受ければ恋人でさえ殺すというドライさや、敵なのか味方なのか分からないというミステリアスな面を持つキャラクターです。

日本で再会した元パートナーの冴羽獠との関係性や、槇村香への特別な想いも見どころ。

目鼻立ちのはっきりとしたお顔を活かしたメイクに、金髪にブルーの瞳を演出するカラーコンタクトというビジュアルもとってもカッコイイので、朝美絢さんが気になった方は必見です！

娘役さん達に囲まれているチャラいミックと、銃を構えるクールなミック。

どちらもカッコイイあーさにニマニマが止まりません♡

　

まとめ

今回は、雪組２番手スターの朝美絢さんについて、プロフィールや宝塚を目指した切っ掛け、オススメの作品等をご紹介いたしました。

朝美絢さんは、テレビ番組に出演する度にトレンドに上がり、宝塚ファン以外の多くの人の目にも留まるという魅力的なビジュアルの持ち主。

内面はとても真っ直ぐな向上心を持つ努力家で、ダンス・歌・芝居の実力を丁寧に積み上げて来ました。

特に芝居に対しての熱量は大きく、悔しい思いをしながらも努力を重ね、数々の難役を魅力的に演じてきました。

組替えにより更にパワフルさと男役の色気が深まり、トップスターの彩風咲奈さんと共に雪組を引っ張る大きな戦力となっています！

　

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