宝塚歌劇団 雪組トップスター【彩風 咲奈】

アイキャッチ 彩風咲奈 スター

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宝塚歌劇団 雪組のトップスターである彩風 咲奈あやかぜ さきなさん。

舞台映えする容姿に手足の長さを生かしたキレのあるダンスで、ファンの心を魅了する彩風咲奈さんは一体どんな方なのでしょうか?

このページでは、宝塚歌劇にハマり始めたばかりの初心者の方に向け、彩風咲奈さんの魅力をご紹介いたします!

 

雪組トップスター【彩風 咲奈】とは?

彩風 咲奈(あやかぜ さきな)さんは、2021年4月12日付で雪組トップスターに就任しました。

宝塚歌劇団へ首席入団し、長身で華やかな容姿とスタイリッシュなダンスで、早くから注目を集めて来ました。

何でも卒なくこなす優等生タイプで、素顔は透明感のある色白肌にハニカミ笑顔が愛らしい顔立ちですが、舞台では充実した低音と大人の男役の色気を放つというギャップも魅力!

また、『ルパン三世』次元大介役や『るろうに剣心』斎藤一役、『ファントム』ジェラルド・キャリエール役など、男臭い役柄から包容力のある父親役まで幅広く演じ分ける事のできる役者でもあります。

 

彩風 咲奈さんのプロフィール

彩風 咲奈(あやかぜ さきな)

誕生日:2月13日

期:93期生

出身地:愛媛県大洲市

身長:173㎝

血液型:O型

愛称:さき

好きな食べ物:納豆、お肉、和菓子

初舞台:2007年3月『シークレット・ハンター』

 

彩風咲奈さんは愛媛県大洲市で生まれ育ちました。

宝塚音楽学校には初めての受験で合格し2005年に入学、2007年に93期生として宝塚歌劇団に首席で入団し、雪組に配属

2010年『ソルフェリーノの夜明け』アンリー・デュナン役にて、入団3年目新人公演初主演に抜擢された後、5度の新人公演主演を務めました。

2011年にバウホールW初主演、2014年にバウ単独初主演、2017年に東上初主演を果たします。

2019年に2度目の東上主演、2020年に梅田芸術劇場公演にて別箱主演を務めた後、望海 風斗のぞみふうとさんの後任として2021年4月12日付で雪組トップスターに就任

相手役には朝月あさづき 希和きわさんを迎え、2021年6月全国ツアー公演『ヴェネチアの紋章 / ル・ポアゾン 愛の媚薬 -Again-』にてトップコンビプレお披露目、2021年8 月大劇場公演『CITY HUNTER-盗まれたXYZ- / Fire Fever!』にて トップコンビ大劇場お披露目となりました。

プライベートで彩風咲奈さんが愛してやまないペットは、フェレットのジェラルドくん

ジェラルドくんとの出会いは、たまたまペットショップに寄った時にフェレットのコーナーが目に止まり、あまりの可愛さに一目惚れしたそうです。

そのきっかけには、元雪組トップスターの望海風斗さんが以前フェレットを飼っていたという話を聞いた時から気になっていたそう。

名前の由来は、2018年雪組大劇場公演『ファントム』彩風咲奈さんが演じたジェラルド・キャリエールから。

タカラヅカ・スカイ・ステージの番組や、2020年のパーソナルカレンダーにも登場しました。

彩風咲奈さんは、ジェラルドくんの他にも2匹のワンちゃんも飼っており、動物がとてもお好きなようですね。

 

宝塚を目指した切っ掛け

子供の頃の彩風咲奈さんはとても活発で、小学生の時に生徒会役員、中学生の時には生徒会長をしていました。

宝塚に入っていなければ教師になりたかったくらい、学校が大好きだったそうです。

そしてお母様が宝塚ファンだった影響で、まだ観たことがなかったにも関わらず将来の夢は「宝塚の男役」だったそう。

小学6年生の時にテレビで放送されていた『ベルサイユのばら2001』を初めて観て、オスカル役の彩輝 直あやき なお(現:彩輝 なお)さんに一目惚れし、ご本人に会いたいという気持ちから宝塚を目指すようになりました。

受験に向け、クラシックバレエは小さい頃から習っていましたが、声楽は中学1年生から習い始めました。

初めて劇場で観劇したのは中学入学前の春休みで、星組公演『プラハの春 / LUCKY STAR!』

初舞台生のお披露目にもとても感動したという、その時の気持ちをインタビューで語っています。

私が初めて宝塚を観たときは、なんて夢の世界なんだと思いました。ミュージカルや現代劇、歴史ものと幅広く色々な演目がありますが、ラブロマンスも友情も、女性が男役を演じるのも、華やかな衣裳にも、その全てにおいて“夢”を見ていただけるのが1番の魅力だと思います。

出典:https://engekisengen.com/genre/musical/20841/

芸名の由来は、入団前から憧れていた彩輝 直さんから「」の一文字をもらい、「」の字が入った名前を赤ちゃんの名前辞典から探して「咲奈」と決めたそう。

愛称の「さき」は本名に由来しています。

2011年11月30日には宝塚警察署の一日警察署長を務めましたが、彩風咲奈さんのお父様は現職の警察官だそうです。

下級生の頃から物怖じしない舞台度胸落ち着いた雰囲気は、警察官をされているお父様譲りの性格や、生徒会長を務めていた事で身についたものなのかもしれませんね。

 

高いダンス力

彩風咲奈さんといえば、しなやかでキレのあるスタイリッシュなダンスが魅力です。

長い手足を柔軟に美しく使い、重力を感じさせない軽やかなステップで魅せる彩風咲奈さんのダンスは、下級生の頃から舞台のどこにいても分かるほど輝きを放っていました。

ファンの間で良く話題に上がるのは、2016年雪組のショー『SUPER VOYAGER!』の第3章「Ocean~海に浮かぶ月~」で、若手選抜メンバーを率いた彩風咲奈さんがセンターを務めた場面です。

カラフルなスーツに身を包んだ男役たちと、50〜60年代風のレトロなワンピースに身を包んだ娘役たちの、はつらつとした若さ溢れるエネルギッシュなシーン。

『魔女の宅急便』の挿入曲「海の見える街」をジャズアレンジした曲に乗り、限界まで踊り続ける若者たちの生き生きとした表情が魅力的な場面となっています。

振付は三井 聡先生で、宝塚歌劇団内の年度賞で「2017年度 団体賞」を見事受賞。

この場面で彩風咲奈さんと朝月希和さんが初めて組んで踊り、お二人の相性の良さも発見されました。

 

 

丁寧な役作りと再現力

彩風咲奈さんは、これまでに様々な役柄を幅広く演じて来られましたが、求められている役柄を作り上げるための丁寧な役作りにも大変定評があります。

アニメや漫画の人気キャラクターを演じる事も多く、『ルパン三世』次元大介役や『るろうに剣心』斎藤一役では、くわえタバコが様になる男臭いキャラクターを演じ、原作ファンも裏切らない再現力の高さで確実な痕跡を残しました。

トップコンビ大劇場お披露目公演では、舞台化は難しいとされていた『シティハンター』冴羽獠役も大好評を得ています。

また、『ファントム』で演じた主人公の父親ジェラルド・キャリエール役が、彩風咲奈さんにとってのターニングポイントとなったようです。

特に注目されたのが、作品中の名場面の一つである親子の銀橋でのシーン。

醜い顔を持つ息子に対して揺るがない愛情を歌う場面ですが、名場面だけに客席からの熱い注目を最も浴びるシーンでもあり、今までに無いほどのプレッシャーを感じたそう。

しかしそのプレッシャーを乗り越えることが出来た経験が、大きな力になったとインタビューで語っています。

 「私にとっては今までにないほどプレッシャーを感じた作品でもありました。同時に、自分と向き合い戦う毎日だったからこそ、そこに打ち勝つ力を手に入れた自分を感じているんです」

そして「それまで風に揺らいでいたものが、しっかりと地に根ざし、揺らがなくなった」と言葉を続ける。

「気持ちで演じるのはもちろん大切なことだけれど、積み上げてきた土台がないと、役として自由に生きることはできない。自分と向き合う中で大切なことに気づかされ、役作りのアプローチも変わりました」

出典:https://marisol.hpplus.jp/article/45509

ジェラルド・キャリエール役については、下記の【彩風咲奈さん出演のオススメ作品】でもご紹介していますので是非ご覧ください!

 

相手役・朝月希和さんとのコンビ

彩風咲奈さんの相手役は朝月希和さん。花組育ちの96期生です。

2017年8月に花組から雪組へ組替えし、2019年11月に花組に戻る形で組替えとなりましたが、更に2020年11月に再び雪組へ戻りトップ娘役に就任となりました。

ファンからはさききわと呼ばれており、男役としても娘役としても熟練し安定した実力を持つお二人。

宝塚スカイステージの番組『はじまりの時 〜新生雪組 彩風咲奈〜』で、朝月希和さんは彩風咲奈さんの事を「自分のお役や芸事に淡々と真面目に取り組まれる方」と表現していました。

また、彩風咲奈さんは朝月希和さんの事を「初めて組んだ時に、花組ですごく勉強してきたんだな」という印象を持ったそうで、コンビを組むに当たって「希和ちゃんが今まで作ってきた娘役のキャリアを信頼しているし尊敬しているからこそ、がんじがらめになって欲しくない」と話したというお話が印象的でした。

地に足が付いた芸を身に付けて来たお二人だからこそ、お互いを尊重しとても信頼し合っているのを感じることができるデュエットダンスも大変魅力的です。

 

彩風 咲奈さんの主な舞台

【初舞台】
2007年星組『さくら / シークレット・ハンター』(宝塚大劇場のみ)
【雪組時代】2007年8月〜
新人公演主演2010年『ソルフェリーノの夜明け』
アンリー・デュナン
(本役:水夏希)
2010年『ロジェ』
ロジェ役(本役:水夏希)
2011年『ロミオとジュリエット』
ロミオ役(本役:音月桂)
2012年『JIN-仁-』
南方仁役(本役:音月桂)
2013年『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン役(本役:壮一帆)
バウホールW主演2011年バウホール公演
『灼熱の彼方〜「オデュセウス編」と「コモドゥス編」〜』
バウホール主演2014年バウホール公演『パルムの僧院-美しき愛の囚人-』
東上主演2017年日本青年館・シアタードラマシティ公演
『CAPTAIN NEMO…ネモ船長と神秘の島…』
2019年KAAT神奈川芸術劇場・シアタードラマシティ公演
『ハリウッド・ゴシップ』
別箱主演2020年梅田芸術劇場公演
『炎のボレロ / Music Revolution!-New Spirit-』
【雪組トップスター時代】2021年4月12日〜
トップコンビプレお披露目2021年全国ツアー公演
『ヴェネチアの紋章 / ル・ポァゾン 愛の媚薬-Again-』
トップコンビ大劇場お披露目2021年大劇場公演『CITY HUNTER-盗まれたXYZ- / Fire Fever!』
2022年大劇場公演『夢介千両みやげ / Sensational!』

 

彩風咲奈さん出演のオススメ作品

彩風咲奈さんの魅力を堪能できる作品をご紹介いたします。

 

雪組大劇場公演『るろうに剣心』

出典:https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/rurouni/poster.html

1994年から1999年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載された、和月伸宏さんによる大人気漫画『るろうに剣心 –明治剣客浪漫譚めいじけんかくろまんたん-』

「るろ剣」と呼ばれ、アニメ化や実写映画化など様々な形で発信されてきましたが、初のミュージカル『るろうに剣心』として宝塚歌劇団が2016年に雪組にて上演しました。

主人公の緋村剣心ひむらけんしん役を演じたのは元雪組トップスターの早霧せいなさん、ヒロインの神谷薫役は元雪組トップ娘役の咲妃みゆさんが演じました。

時は明治11年(1878年)の東京下町。幕末から明治へと時代が大きく変わる転換期を舞台に、緋村剣心神谷薫を中心に個性的なキャラクターたちが現れ、戦いを繰り広げて行くというストーリー。

人気キャラクターの一人・斎藤一さいとうはじめ役を彩風咲奈さんが演じました。

斎藤一は、元新撰組三番隊組長の警察官という実在の人物冷徹で無愛想な一匹狼で、緋村剣心とは因縁のライバルです。

得意技は牙突がとつと呼ばれる独自の必殺技。

愛刀である日本刀を低い姿勢から突き出すという、漫画のに近い形で再現できるよう拘りを持って研究したそう。

色気溢れるオールバックにシケ、脚の長さが強調される警官服にくわえタバコという、原作そのままのビジュアルを見事に体現されています。

原作には無いキャラクター・元新撰組隊士で伝説の美剣士と呼ばれた望海風斗さん演じる加納惣三郎も登場し、宝塚歌劇ならではのミュージカルとして上演されました。

 

色気しかないシケにくわえタバコが似合うタカラジェンヌNo.1(?)と名高い彩風咲奈さんの活躍ぶりを、是非ご確認ください!

 

雪組KAAT神奈川芸術劇場・シアタードラマシティ公演『ドン・ジュアン 』

出典:https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/06_donjuan/poster.html

モリエールの戯曲やモーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』等で知られる、スペインを舞台とした「ドン・ジュアン伝説」

フラメンコをベースにした情熱あふれる名曲で2004年にミュージカル化され、カナダで初演された後、パリや韓国で上演され大好評を博してきた『ドン・ジュアン』。宝塚歌劇では2016年に雪組にて初演されました。

主人公のドン・ジュアン役を演じたのは、元雪組トップスターの望海風斗さん。ヒロインのマリア役は彩みちるさんが演じました。

快楽を貪り続けてきた稀代のプレイボーイであるドン・ジュアンが、遊びで楽しんだ女の父である騎士団長を刺殺した事を切っ掛けに愛の呪いに苦しめられながらも、彫刻家のマリアと出逢うことで真実の愛に辿り着くという物語。

ドン・ジュアンの友人ドン・カルロ役を演じたのは、彩風咲奈さん。

ドン・カルロは、本能の赴くままに悪事を重ね続けるドン・ジュアンとは正反対の理性的な性格

友人のためを思いたしなめますが、残念ながらその思いが本人に届くことはありません。

抑えた芝居で心情を表現するという難しい役柄に挑戦しながら、難曲を歌いこなすことで歌唱力が更に安定し、ご本人にとってステップアップとなった作品です。

 

黒塗りの肌に豪華な貴族の衣装の咲ちゃんがかっこよすぎました…!!

 

雪組大劇場公演『ファントム』

出典:https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/phantom/poster.html

ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を原作として、1991年にアメリカで初演された後、世界各地で上演されてきた大人気ミュージカル『ファントム』

素晴らしい名曲と共に主人公の心の葛藤から悲劇の結末までをドラマチックに描く、宝塚歌劇ならではの華やかな舞台が好評を得ている大人気ミュージカルです。

宝塚では2004年に宙組にて初演され、4回目の再演となる2018年に雪組にて上演されました。

主役のエリック(ファントム)役を元雪組トップスターの望海風斗さん、ヒロインのクリスティーヌ・ダーエ役を元雪組トップ娘役の真彩希帆さんが演じました。

主人公エリックの父親で、オペラ座の前支配人であるジェラルド・キャリエール役を演じたのは彩風咲奈さん。

若かりし頃の道ならぬ恋の末、恋人との間にエリックが生まれますが、母親の死後は自分が父親であることを明かさないままエリックを引き取ります。

そして、生まれながらにして醜い顔を持つ我が子を好奇の目にさらされまいと、支配人を務めていたオペラ座の地下エリックをかくまっていました。

しかし、支配人を突然解任されてしまったため、これまでのようにエリックを守ることが出来なくなってしまいます。

後半ではエリックに自分が父親であることを明かし、これまで見守ってきた息子への深い愛情を伝えるという感動的なクライマックスが。

作詞・作曲を手掛けたモーリー・イェストンさんにもとても印象に残ったようです。

どれも素晴らしかったので、一つに決めるのはとても難しいですが……。エリックとキャリエールの曲「You Are My Own(お前は私のもの)」に一番感動しました。

望海さんとキャリエール役の彩風さんにはお伝えしたのですが、この曲は、キャリエールがファントムに「我が息子よ」と意を決して伝えたことに対して、エリックが「僕もあなたが知らないことを打ち明けるよ。父親だと前から気づいていたよ」と美しい“真実”を打ち明け合うシーンです。

この曲を初めて書いた瞬間に引き戻されるような気持ちになりました。今回このお二人のデュエットを聞けただけで、来日した甲斐があったと思えました。

出典:https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/phantom/special_003.html

息子・エリックと、父親・キャリエールの互いを思い合う深い愛情を表現した歌声に、心が大きく揺さぶられる場面となっています。

 

彩風咲奈さんの代表的な役柄とも言えるキャリエール。そして、宝塚を代表する歌うまトップコンビの歌唱も必見です!

 

まとめ

今回は、雪組トップスターの彩風咲奈さんについて、プロフィールや宝塚を目指した切っ掛け、お芝居の魅力やオススメの作品等をご紹介いたしました。

中学校では生徒会長を務め、宝塚歌劇団へ首席で入団、歌も芝居もダンスも卒なくこなす優等生タイプの彩風咲奈さん。

恵まれたスタイルと長い手足を生かしたスタイリッシュなダンスが魅力。

また、男臭い役柄から包容力のある父親役まで幅広い役柄を魅力的に演じ、アニメや漫画のキャラクターの再現度の高さには定評があります。

2021年4月に雪組トップスターに就任してまもなく1年が経とうとしています。

朝月希和さんとの安定したトップコンビが魅せる、今後の雪組が楽しみですね!

 

コメント

  1. 昨年40年ぶりに宝塚を観劇させてもらう機会がありました。
    とても素晴らしく毎日宝塚のことで頭がいっぱいです。
    初心者にとてもわかり易い解説で
    感謝しております。
    有り難うございます!

    • マキ様
      はじめまして。
      ブログへのご訪問とコメントありがとうございます。
      なんと40年ぶりの宝塚観劇をされたのですね!
      毎日宝塚のことで頭がいっぱいだなんて、とってもよく分かります^^
      幸せな再会となったようで良かったですね。
      またぜひ遊びに来てくださいませ♪

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